マルヒデ百貨店特製、3種のお茶(静岡茶、掛川茶、合組茶)の詰め放題(コロナ対策で袋に詰めたお茶を用意しています)や、静岡のおいしい食べものを集めた、毎月1日開催の百貨店です。
マルヒデ百貨店は震災のあった2011年から始まりました。今では毎回開店前に行列ができるほど地元のみなさまにご愛顧いただいています。地元静岡のおいしいお茶と食べものを用意して、みなさまをお待ちしております。
<マルヒデ百貨店出店一覧>(変更の場合あり)
マルヒデ岩崎製茶:お茶の詰め放題(税込600円)※コロナ対策で袋に詰めたお茶をご用意しています
海野農園:あきひめ、冷凍イチゴ ※季節により変更あり
季咲亭:漬け物
餃子研究所:肉餃子、にんにく餃子、しょうが餃子(冷凍)
マル鉄商会:自家製ベーコン
【静岡の企業、食材】作り手の顔の見える安心安全な食べものを用意しています
【簡易包装】毎月お見えになるお客様が多いので、お茶の包装は簡易資材にしています
【商品知識豊富なスタッフ】お茶を仕上げている知識、経験豊富なスタッフが丁寧に説明します
【新鮮な驚き】常に新しい商品や出店者を探しています
通常営業(平日)では、普段使いのお茶からお土産、贈答用のお茶まで幅広く用意しています。季節に合わせたお茶も限定販売しています。詳しくは「マルヒデ岩崎製茶のブログ」をご覧ください。
蔵出し茶とは、新茶時期に仕上げたお茶を低温のお茶蔵で半年間寝かせ、熟成させたお茶のことです。
ワイン同様、お茶にも熟成させるものがあり、フレッシュな新茶は旨味が際立ち美味しいのですが、時が醸し出した丸みを帯びた蔵出し茶は余韻が豊かで秋〜冬にしか味わえない期間限定のお茶です。
その昔、江戸幕府初代将軍徳川家康は、駿府城で隠居をしていた時に5月に採れた新茶を、夏でも涼しい井川(静岡市葵区)の峠の茶蔵で熟成させ、秋になると城に運ばせて茶会を開いたと伝えられています。
今ではその故事にならって、新茶時期には壺に新茶を詰める「茶詰めの儀」が、秋には、その熟成させたお茶を開封する「口切りの儀」が、毎年執り行われています。
今季の蔵出し茶は掛川産の深蒸し茶を厳選し、例年に比べ特に旨味が多く、上品な口当たりが特徴です。
寒い季節は湯冷ましせずに、熱いお湯でも十分美味しく淹れることができます。一煎目はたっぷりの旨味を、二煎目、三煎目はお茶特有の苦味、渋みが特徴です。
地元、静岡のお客様に大人気の蔵出し茶、ぜひこの機会にお召し上がりください。
「わたしの名前をあげるわよ」
お茶摘みさんのそんな一言から「まちこ」は生まれました。
ここは茶処、静岡市清水区両河内(りょうごうち)。高級茶産地でもある両河内の茶畑に「静7132」という品種のお茶が植えられていました。その静7132を摘んでいたお茶摘みさんが「そんな機械みたいな名前はかわいそうだから」と自分の名前をお茶につけたのです。
そんなふうに生まれたまちこですが、このお茶を育てて商品として売り出そうとしていた頃は生産量もごくわずかでした。現在では清水区内で30軒ほどの生産家さんがこのお茶を育て、研究会を組織し、生産量も徐々に増えてきています。今では日本のみならず、輸出先のドイツやフランス、イタリアにもファンが多い人気のお茶となりました。
まちこの最大の特徴はほのかに香る桜葉の香り。清水区以外でも静7132は生産されているのですが、なぜか清水区の静7132だけ桜葉の香り成分、クマリンが多く含まれていて、お茶を淹れると桜餅を口に含んだときのあの香りがふわっと広がるのです。そんなことから、まちこと名乗れるのは清水区産のお茶に限られます。
清水の生産家さんたちが1年間手塩にかけて育てたまちこ。そんな大切なまちこの仕上げはすべて当工場で行います。まちこの香り成分クマリンはとても繊細で、火入れの温度を少しでも間違うと桜葉の香りがしなくなってしまうため、ベテランの茶匠が細心の注意をはらい、長年培った経験と勘をすべて注ぎ、毎年丁寧に仕上げを行っています。
まちこの桜葉の香りを楽しむには、手間にはなるのですが、湯ざましをしたぬるめのお湯で淹れることが欠かせません。忙しい生活の中、ほんのひととき心を落ち着かせ、まちこを淹れてみてください。ほのかに香る桜葉の香りが心を満たしてくれるはずです。
静岡市にある当店の店頭では、毎週土曜に市内の洋菓子屋さんが出張販売をしています。フランスの焼き菓子にイギリスのスコーン。そんなとき出番になるのが、この清水の和紅茶です。丁寧につくられた手作りの焼き菓子と和紅茶の組み合わせは、まさに、これぞ、サタデーアフタヌーンティー。
ここは静岡市清水区両河内。高級茶産地として有名な両河内は、全国の和紅茶生産量の10%を占める隠れた和紅茶産地でもあります。
ところで、和紅茶は緑茶の茶葉を発酵させて作ることはご存知でしょうか?清水の和紅茶は「やぶきた」と「まちこ」の二番茶で作るのですが、二番茶のシーズンは梅雨〜初夏の高温多湿期のため、茶葉を発酵させるのに最適な気候条件となります。
紅茶は香りの豊かさが重要で、二番茶の茶葉には紅茶の香りにのもとになるタンニンやカテキンが多く含まれているのも、和紅茶づくりに二番茶を使う理由のひとつです。
さらに、両河内では若手生産家が和紅茶づくりに熱心に取り組んでいて、人気、注目の高まりとともに年々生産量が増えています。
清水の和紅茶は外国産の紅茶に比べ酸味、渋味が少なく、甘み、香りが高いのが特徴です。写真で薄茶色に見える棒は、他の茶葉に比べ水分が若干多く、一番発酵度合が高いため香りと甘みが強くなります。
市場に出回る和紅茶は茶葉の見た目を重視し、棒の部分を選別し外してしまうので、本当に美味しい部分は入っていないことが多いのです。
この和紅茶はそんな棒も全部入り。とくに香り、甘みを楽しめるので、ミルク、砂糖などを入れずに、ストレートで飲むのがおすすめです。暑い季節は水出しにすると、繊細な甘さがより一層感じられます。
お湯でもお水でもおいしく飲める清水の和紅茶。もともと生産量が多くなく、売り切れた場合は翌年度の生産を待つことになりますので、早めのご購入をおススメします!